祝い肴(口取り)

祝い肴(口取り)について

祝い肴(口取り)は、祝い膳(ぜん)に用いる酒の肴のことです。

 

おせち料理にも、定番の祝い肴(口取り)があります。

 

料理名

解説

由緒

祝い肴
(口取り)

黒豆 黒豆の煮物。

黒は道教において邪除けの色。
黒く日焼けするほど達者(マメ)に働けるようにと、邪気を払い長寿と健康(無病息災)を願ったもの

数の子 ニシンの魚卵。 数の子は卵の数が多い、かつニシンは「二親」と読める、五穀豊穣と子孫繁栄を祈願

田作り
(ごまめ)

イワシの幼魚の佃煮。

カタクチイワシを田の肥料としたところ五万俵ものコメが収穫できたとする故事に由来。
「ごまめ」は「五万米」であり「田作り」の名とともに五穀豊穣を祈願

たたきごぼう
(酢ごぼう)

ゴボウを擂粉木などで叩いて酢などで和えたもの。

たたきごぼうは(豊年の象徴)。豊作と息災を祈願
また、ごぼうは地中に深く根を張ることから縁起がいいと考えられている

紅白かまぼこ 紅白二色のかまぼこ。元は神饌の赤米、白米を模したもの。 形状が初日の出の形に似ることから用いられる。赤色は魔除け、白色は清浄を表す
伊達巻 「伊達」の由来は華やかさや派手さを表す言葉で伊達政宗の派手好きに由来など、諸説ある。見た目の豪華さを演出。卵焼きやだし巻を代わりに使用する場合もある。 巻物・書物に似た形から文化・学問・教養を持つことを願う縁起物
搗ち栗/栗金団(くりきんとん) 搗ち栗(かちぐり)は栗の実を搗いたもの。栗金団は栗餡や芋餡を練ったきんとん。

搗ち栗は「勝ち」に通じることに由来。「金団」とは、金銀財宝の意味で金運を願ったもの
ただし、栗を用いるようになったのは明治時代以降

お多福豆   文字通り福が多からんことを祈願した。